この家に嫁いだ奥様の念願のリフォーム。
構造上の指摘以外はシックなイメージで
プランも仕様もほぼ施主の希望どおり。
地域的にも底冷えする寒さ対策で
この際にガス温水式の床暖房も採用。
施工日数:20日
築およそ40年。
南北に長いLDKで
やや暗い北側のキッチン。
南庭に向くリビングは、ほとんど用を成しておらず
家族はキッチンとリビングの間に位置する
堀こたつを中心に集まっていた。
施工前の図面と現況に従い
壊してはいけない壁、取ってはいけない柱を残す。
それ以外はほぼスケルトン状態に。
電気・ガス・給排水なども処置。
材種はベイマツ乾燥材。
今回リフォームしない床の高さを基準に
・大引(桧) :90角
・根太(ツガ):45角
・断熱材:スタイロフォーム45mm
これまで上手く使えていなかった
南側リビング部分に配置して堀こたつも。
規則的なピッチで野縁を組む。
この時点で電気配線なども済ませておく。
慎重に扱い大工さんとの連携も大事。
フローリングは床暖房対応の
ウォールナット突板材。
今回はオールクロス仕上。
材料は脱塩ビの “エコクロス”
熟練の職人さんで仕上りが違います。
造り付けのカウンター収納など。
天板はウォールナット無垢材の2枚継ぎ。
〈完成〉
構造上 取れなかった柱は
遊び心とアクセントになるようにクロのボーダーのクロス仕上。
以前の飾り天井はそのまま生かした。
キッチンカウンターの立上り部は
ステンレスを加工して食器洗い後のちょっとした置き場に。