改築:青梅市K邸

2013年1月3日


この家に嫁いだ奥様の念願のリフォーム。
構造上の指摘以外はシックなイメージで
プランも仕様もほぼ施主の希望どおり。

地域的にも底冷えする寒さ対策で
この際にガス温水式の床暖房も採用。

施工日数:20日



〈施工前〉

築およそ40年。

 

 

南北に長いLDKで
やや暗い北側のキッチン。
南庭に向くリビングは、ほとんど用を成しておらず
家族はキッチンとリビングの間に位置する
堀こたつを中心に集まっていた。



〈解体〉

施工前の図面と現況に従い
壊してはいけない壁、取ってはいけない柱を残す。

それ以外はほぼスケルトン状態に。
電気・ガス・給排水なども処置。



以前の間取りと変わるため
必要に応じて梁の補強。

材種はベイマツ乾燥材。


〈床下地〉

今回リフォームしない床の高さを基準に
・大引(桧) :90角
・根太(ツガ):45角
・断熱材:スタイロフォーム45mm


←畳の小上がり下地。

これまで上手く使えていなかった
南側リビング部分に配置して堀こたつも。



〈天井下地〉

規則的なピッチで野縁を組む。

この時点で電気配線なども済ませておく。



銀色に見えるのは床暖房の温水パネル。

慎重に扱い大工さんとの連携も大事。

フローリングは床暖房対応の
ウォールナット突板材。



〈内装工事〉

今回はオールクロス仕上。
材料は脱塩ビの “エコクロス”

熟練の職人さんで仕上りが違います。



〈家具工事〉

造り付けのカウンター収納など。
天板はウォールナット無垢材の2枚継ぎ。


 

 

 

 

 

 

 

 

〈完成〉

構造上 取れなかった柱は
遊び心とアクセントになるようにクロのボーダーのクロス仕上。

以前の飾り天井はそのまま生かした。

キッチンカウンターの立上り部は
ステンレスを加工して食器洗い後のちょっとした置き場に。