増築:青梅市S邸

2014年2月5日

増築
それまでの母屋は、工房兼住まいの
2間*6間半の木造2階建。
居住部分はいわゆる1DKだった。

このたび、先に陶芸工房を独立したのに
続いて今度は母屋の増築。

家族の成長に伴い手狭になったことと
新たな家族が加わることになり
絶好のタイミングだった。


基礎〈基礎〉

手前側と奥とでは(南北方向)に
かなりの高低差があった。
今回は、基礎の高さのレベルを
それぞれ変えた。


土台
〈土台敷き〉

高さのレベルの違いを
木構造で調整した。


増築上棟
〈増築部分の上棟〉

重要な部分はなんと言っても
既存建物との取付の部分。

構造的に強固にすることはもちろん
雨漏りの要因になりそうなところでは
念入りにチェックする。


地垂木〈屋根〉

ここで “外断熱工法” のジャンルの
ひとつになる “屋根断熱” をご紹介します。

工程順に
1.地垂木を流し、野地板を張る。
(ここでは軒先を出さない)
野地屋根断熱

2.断熱材を敷き込む。
(厚40㎜発泡ポリスチレン)

3.本垂木を流す。
(垂木の二層目。ここで軒先を出す)

4.二層目の野地を張り
以降は屋根材を葺いていく。

簡単に言って
屋根の工程を2回繰り返し
材料と手間を惜しまないことで
従来より断熱性と気密性が圧倒的に向上し
効率的な温熱環境を保てるようになる。

 

 

 

下葺き


増築内部素朴な仕上
〈内部〉

ごくごく素朴で落ち着いた仕上とした。

 


板張り周囲に違和感なく溶け込むイメージで
杉板を南京下見風に貼った。

塗料:ステンプルーフ3回塗り

玄関とは別に
お父様の車いす対応の
土間コンクリートのアプローチ。

 

これが、そのままリビングに続きケアがかなり楽になりました。
杉板貼り