《10月》
素晴らしい秋晴れの日の上棟となりました。
お施主様は普段の仕事仲間でもあるHさん。
本業は家具屋さんです。
普段近くにいながら
私が注力してきた家造りにご賛同いただいて
このような運びとなりました。
こんなに嬉しいことはありません。
計画の間のいろいろな人たちとの関わり合いから得られる
知恵や協力、手作りの施工の様子をご覧ください。
〈材料の下見〉
材料選びはコンセプトに合わせて
ときにいろいろなところに足を運ぶ。
こちらは市場。
こちらも材料の下見。
福島の小椋木材さんに行ってきた。
原木から製材して、構造材の他
床材や枠材、カウンター材などになる。
《8月》
〈施工前〉
家族の成長を育んだ家。
長男くんが中学2年生。
中古住宅を購入してから16年住んだ
そうです。
〈解体〉
建築廃材の処分は
我われ建設業を営む者として
環境への負荷を最小限に抑えるべく
気を配りながらも非常に悩ましい問題。
特にグラスウール断熱材と
石膏ボードの処分は
分別とその費用もやっかい。
可能なリサイクルのために
できる限りの細かい分別に心掛けています。
着工から最終的な整地までおよそ2週間。
近隣へのご迷惑と分別に配慮しながら
ほとんどが慎重な手作業となりました。
〈地鎮祭〉
家の繁栄と家族の健康
そして工事の無事を願う。
神主さんが丁寧に祀り事の説明を
してくれた。
〈地盤調査〉
いくら頑丈な建物を造っても
その土台となる地盤が軟弱だとしたら
灯台下暗し。
調査方法は「SDS」試験。
一般的なSWS試験では把握できない
高精度な土質の判定ができる。
測定点は合計7点。
いずれも良好な測定値で
ベタ基礎での設計が妥当となった。
基礎の過小設計を避け
保証の観点からも地盤調査は必須の工程。
基礎工事の初めは
これで建物の位置や高さが決まる “やり方”
これだけは新しくもなったりしない。
昔からずっと同じ “やり方”
次に砕石と防湿シート0.2㎜を
敷き込んだ上で “捨てコンクリート” 打ち。
“捨てコンクリート” とは
これから基礎本体を造る前に
地盤の上に新たに墨出し用の
水平面のコンクリートを打設すること。
この時点で先の地鎮祭時にお預かりした
“鎮物” を納める。
タテヨコ φ13㎜ @200ピッチ。
この時点で検査も受けて配筋完了。
先行して外周部と地中梁や配管周りを
入念に打込んでいく。
耐圧盤の完成後
基礎の立上り部打込のための
枠をセットする。
コンクリートが隅々まで行きわたるように
入念に打込んでいく。
外回りを整地して完成。